前日、つまり、仕事場への行きも、お客さまのコンザツで遅れ、
帰りはコンザツさえ我慢すれば時間的制限はなく帰れる田園都市線。
渋谷駅に着く前、JRでは車輌アナウンス。
「東急田園都市線は只今運転を見合わせております。ご利用の方はご注意くださいませ。」
新幹線の段階では、車内の電光掲示板で
「東急田園都市線は、只今全線各駅停車で運行しております」
だったものが、ついに「見合わせ・・・」
止まっちゃったか~。
どうやら5時半から止まっていたらしいのを、全線各駅停車運行で、運転を再開したら、またすぐに止まった・・・と言う情報。
用賀駅で線路に亀裂が発見されたらしい。
東急田園都市線、渋谷駅は殺気立っていた。
こういう時って、実際に自分の目で見て確かめる!ってなってしまう僕。
人人人人。
「何時からこの状況なんですか?」 近くの人に聞く僕。
「もう7時過ぎからですよ。」その人の疲れた口から、諦めの言葉と共に聞けた。
最前線に行ってみる。
諦めて迂回して何とか行こうとする人、臨時バスで戻ろうとする人、
それらを試みたけれど、迂回路すら混雑して無理で、諦めてさらに戻ってきた人。
駅員さんが、もう人を、駅に入れさせないようにしていた。
殺気立っている。とにかく、ここから引き上げなきゃ。
動物的直感。
なんかロバート・キャパっぽいブレの一枚になったな~。
明日の新聞紙上を飾るのであろう、カメラマンが到着。
NPS(NikonProfessionalService)のストラップから察するに、やはり新聞社の報道プロカメラマンだ。
よし、ココは僕がファンの産経新聞の大山カメラマンっぽく、そんなカメラマンが撮影してる状況を僕も収めておこう!
手前にいた駅員さんは、大きく手を広げて入れないようにしているが、奥の二人はカメラマンに「すいません!!、手が邪魔~!!」なんて怒鳴られてキョトンとしてる。
駅員さん、悪気はないんですよ・・・ファインダー覗くと、カメラマン魂で思わず熱くなってしまうんです・・・ってな感じで女性カメラマン、カッコよかった。(笑)
このときの上の写真の時計を見てもらいたい。
午後9時50分である。
それが今日のテレビの報道、ニュース番組では、もっと早い時間、9時過ぎには運転を再開していることになっていた。まあ、
そうなんだろうな~。東急グループからお金もらってスポンサーになってる、テレビ局にしちゃ、東急はお客さまなんだからね・・・。配慮ってことになちゃうのかな。
実際はこうだった。
5時半からのお客さまが溜まっているのである。
もう写真も収めた。早速引き上げだ!ヤバイ!!危険すら感じる。
僕は渋谷の行きつけの店へ足を運ぶ。一見さんお断りの「沙門」へ。
その店にも、渋谷駅の混雑を避けて来たという、一見さんのお客さん。この日ばかりは、沙門も温かく一見さんを迎え入れていた。
「東急さんが頑張って繁栄させた街だからね、渋谷は・・・助け合いだね」
その女将さんの言葉が印象的だった。
僕は東急は好き。電車も好き。車輌基地だって、朝のマラソンコース。
だけど、田園都市線は昔は、本当に田園都市線だったのだけど、
東急グループの開発意図とは別に、田園都市だからこその、土地の余裕、
他の企業も目をつけて異様な数の高級マンション開発が進んでしまったのだと思う。今では田園都市だと感じるのは、田奈駅からの田んぼの光景のみになってしまった。
いっそのこと、田園都市線は過去のこと。そう割り切って、
デンエントシセン、
ではなく、正直に
コンザツトシセン
混雑都市線
東急混雑都市線に名称変更したらどうだろうか?
略して「デント」ではなく「コント」 それでいいじゃん。笑いも取れる。
第一、そんな沿線住みたいイメージにならないから、これ以上の人口増加は防げる。
日付が変わって、ようやくホームに入ることが出来た。
電車に乗った。
車内には広告が並ぶ。
「渋谷駅から30分で、田園都市に新たな生活ステージが誕生!」
某有名地所開発の高級マンションの宣伝。
それはあくまで理想・・・昔・・・(去年前半まで)の話。今、現実は違う。
朝、実際には電車の混雑で、だいたい1時間じゃん。
もう物理的に人口、世帯数が増えすぎちゃったんだよな~。
特に顕著なのは昨年の11月、あのマンション群がオープンしてから。
始発駅で満員になってしまっている。
普段なら、降りるお客さんしかいないような駅、
疲れきった迂回組みの、しかも途中で迂回すら出来なくなったお客さんが待つホームへ、電車が滑り込んでいく。
東急は頑張ってるんだ。
お休みであったであろう運転士さんまでもが臨時列車など運転してる。
電車は緊急時ということで、運転士2人体制で確認しあいながら運行していた。
そして、用賀駅で線路の亀裂を発見した一人の駅員さん、すごいと思う。
それで列車を停めてこの混雑になったけれど、
その駅員さんが、わずか数センチの線路の溶接の亀裂を発見していなきゃ、もしかしたら大事故になっていたかもしれない。命が失われていたかもしれない。
混雑はしたけど、命はこれで助かったケースもあったであろう。
駅員さんに拍手。プロだよな~。
東急田園都市線って、実は、田園都市を守るために新幹線と同じ高架で運行されてる。
つまり踏切がひとつもないってこと。知ってました??
その地域の車社会の渋滞の原因にはならないように配慮してある。
東急グループの思惑とは別に、田園都市という一帯の街はどうにかなってしまったと感じてしまった。