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2006/06/11

父がいなくなった夜

Burogu_002_1 この前、書き込みに、父が亡くなった夜、僕が飲んでいて、それは不謹慎だという書き込みがありました。

だけど、確かに

飲んでいたというのは本当のこと。でも、だいぶニュアンスが違う。(笑)

僕は普通に飲んでなきゃいけなかったのです。そんな感覚。

亡くなる前日、日曜日の夜から、もう連絡は来ていた。僕は前日の那須で撮影の仕事だったので、東京には戻らずに、宇都宮で東武グランデホテルに泊まっていた。

心配で眠れなかった。近くのセブンイレブンに何度も何度も、意味なく足を運んでしまう。月曜日の朝を向かえる前に連絡。その連絡を受けて、ホテルの部屋に一人でいるのが辛くて、ただ、起きている人がいるから!という理由で、またセブンイレブンに足を運んでしまう。それで少し落ち着きを取り戻し、ホテルの部屋に戻って手紙を書いていた。そうすることで何より落ち着いて、仕事のことを考えて、平然と仕事はちゃんとこなさなきゃ!と自分にも言い聞かせられた。それで僕への便りに返事を書いている自分がいた。いつもと同じペースに戻る。ただ一睡もしてないことを除けば。

Burogu_004_1 当日は生放送の番組がある。大好きな番組。仕事を優先させる決断は、前もって決めていたし、覚悟も出来ていた。そこで仕事を放り出すようなことしたら、それこそ恥をさらしてしまう。亡き父にも怒られるだろう。誰もそんなこと望んでいない。

番組を普通に僕は楽しんだ。スタッフにだって誰一人言わなかった。僕自身が何より普通を望んでいたから。

ただ一人、事実を伝えたのは放送終了後に大先輩である佐藤望アナウンサーにだけ。

佐藤さんは東京から戻ってきてくれ、その後、一緒にホテルの近くのカンブリアというバーに出かける。そこで色々と今後の対応を話し、父が好きだったジントニックを飲みながら、僕は大好きなカメラでバーの中で写真を撮る。落ち着いていた。葬儀が終わるまでは全て内緒で。分かられないように。しかし、その飲んでいる最中に父が他界したという情報が、普通にニュースとして共同で伝えられてしまった。

Burogu_003_1 それは予想外だった。

あくまでも密葬に拘ったからこそ、僕も特別な動きをしなかった。だから部長代理の佐藤氏と静かに普段のように飲んでいた。世間には分からないように、静かにしておくことこそが最善と、親族で話し合っていたから。佐藤氏とも、そう話して結論出たばかりだったのに・・・。一斉に友達や雑誌社、メディア関係から電話が。コールが鳴り止まなくなった。電話からの情報により追いかけられてることを知る。雑誌社関係が僕を追いかけてきている状況も。それで友達の店に移動。一安心。さらに追悼、哀悼の意を込めてのお酒を体に流し込んだ。

それでも写真を撮っていた。佐藤氏と仕事の話で、色々なビジョンを話したりして、楽しんでいた。そうやって普通に接してくれる佐藤氏、そして友達が嬉しかった。だって、次の日も番組があるのだから。

さて、当日、そして次の日の番組の内容には賛否両論あるだろう。でも、その事に父親の他界ということを重ねられてしまうのには困った。番組の内容が好みでなかったりしたならば、番組に普通に苦情をいただければ、対応させていただくのに・・・。番組に来た僕宛ての多数のメールには大感謝していますよ。勿論!!

Burogu_005 父親が死んだのに、テーマが「結婚の理想と現実」??なにやってるんだー!ッてお叱りも受けたけど、ハッキリ言って、 「いいじゃん。」

聴いてる多くの方々にそれは関係なきこと。喋ってる僕は、その時間を何より楽しんでいるのだから。いつもどおりの番組でした。それが嬉しかった。

でも、僕は月曜日の番組の中で一つだけヒントを出していた。悔いる言葉を残してみた。「結婚、出来ることならね、先週までに、いや、なんとしてでも今日、今朝までにしておきたかったなぁー・・・でももう間に合わなかったなぁー」って。気づいた??

結婚、本人は何度かあるけど(笑)、やっぱり子供の結婚式は経験させてあげたかったかな。それは一度もないんだもん。僕が新郎になる姿だって見せつけてやりたかった。それでまっとうな父親になる姿だって見せつけたかった。

Burogu_006 どんな花嫁さんと結婚するかだってみせたかった。那須高原の二期倶楽部で結婚式してやりたかった。

というわけで、僕は、父が他界した夜は飲んで写真撮って、いわば上司である佐藤氏と仕事の話をしたりもしていました。

飲んでいた事は事実!それが許せないという方には、素直に謝りましょう!

まあ、カンブリアにいらっしゃれば、僕がどんな飲み方をしていたか、わかります。

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